海外事業レポート

2021.03.10

新型コロナウイルスのミャンマーでの影響 現状報告

ミャンマーから新型コロナウイルスの影響について情報が届きましたので、ご紹介いたします。
 

ミャンマー コロナウイルスの影響 現状報告

2021年3月4日午後6時30分(当地時間)ミャンマー国内における感染者数は計142000名で(うち退院者131571名)、死亡者は3200名です。

3月3日発表 19名 0名の死亡者
2月4日発表 16名 1名の死亡者

国営感染症センターでは軍事クーデター発生に伴い、医療従事者、研究職員などがボイコットの為、稼働していません。
 

ミャンマー クーデター発生について

ミャンマー国軍が2月1日、クーデターを起こし、政権与党を率いるアウンサンスーチー国家顧問らを拘束しました。

2月8日~13日
ミャンマー大規模デモが6、7(土日)に行われ、インターネット、通信機器の遮断8日以降、夜中1~翌朝9時まで毎日インターネット遮断される。
また同時に8日夜、ミャンマー全土に、夜間外出禁止令(午後8時から午前4時の間の外出禁止)及び公共の場での5人以上の集会の禁止が発表される。
※夜間にネットが繋がっていない間(映像を拡散されないように)に、医者や権力者、デモのリーダーなど家に押入り強制拘束されています。また中国から毎日飛行機が運航しており、SNSを封じる為、また監視する為のシステムを運んでいるとされています。
12~の3日間は1週目の土日よりはるかに多い数百万人規模のデモがありました。

CDM(市民の不服従運動)により10日以降銀行等が閉鎖(ATMによる現地通貨の引き出しは可能※上限あり)、公務員のボイコットにより役所閉鎖、医療従事者(国営)のボイコットにより閉鎖している状況です。
12日、国民の祝日である「連邦の日」に合わせて2万3,314人の恩赦を発表、軍に対する抗議活動に混乱を引き起こすことをねらっているといわれており、治安が悪化している。(放火、強盗など多数発生)

日系企業は、在宅ワークに切り替え、製造系は工場の稼働を見合わせることを余儀なくされています。日系企業が多く進出するティラワ経済特区は11日の段階で入居企業のうち約半数が工場の操業を止めています。

2月14日~22日
日々デモの規模はミャンマー全土で大きくなり、軍人、警察のデモ隊、拘束した人への暴力、威嚇射撃が増えてきました。また19日には抗議参加者初の死亡者がでました。そこからデモ隊に対する攻撃が激化し始めました。
22日(22222運動)最大規模となるデモがあった。ゼネストが呼びかけられ、多くの店や会社が連帯して休業し、数百万人がデモに参加しました。

2月28日
ミャンマー全土でデモ隊に向けて、実弾の射撃や催涙弾が向けられ30人以上が死亡。200人以上が負傷しました(この人数より多い)。
デモ隊などが路上のあちこちにバリケードなどをはり、対抗してる映像が次々に拡散されました。
日本人には外出自粛要請がでており、移動等できない状態でした。
私が住んでる場所は発砲の音が朝8時半~から数十発、1時間で5人が頭や腹などを打たれ亡くなられました。

3月1日~3月6日
2月28日以降、各地でデモ隊に向けての発砲が増えてる状況です。
1日には買いだめを始める市民も多く感じました。2日以降大型ショッピングセンター、スーパーなど相次いで休業を発表。
3日にはデモ参加者に発砲し、空中から催涙弾を投下しヤンゴンなど各地で少なくとも38人(子供含む)が死亡した。
4日全ての店、企業、デリバリーなど休業。
今週末は国軍が大規模なデモ隊掃討作戦をかけると情報が入り、注意が呼びかけられています。
この一週間で各エリアで道の封鎖があり(小道なども含む)、バス等は走っていません。

日本への帰国をする人が増えてきており、救援便が2月1便運航済、3月1便、4月3便を予定してますが、満席に近い状態だそうです。
 

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